ハゲは就職に不利なのか?まずはドイツで行われた心理学の実験結果をお見せします。みなさんはどう判断するでしょうか?

実験内容は、下記の通りです。

  1. フサフサの髪の写真と薄毛に加工した薄毛の写真を準備します。
  2. プロフィールは同じにし、写真だけ異なる履歴書を作ります。
  3. 96人のヘッドハンターにどちらかを送付します。

書類選考に残ったのは、下記の通りです。

フサフサの髪写真が貼られた履歴書 41%
薄毛加工した写真が貼られた履歴書 27%

14%の差は、かなり大きいと思いませんか?

人が容姿のいい人に魅力を感じるのは本能です。外見で判断していないと言っても、本能が無意識に外見で判断しています。本能には逆らえません。実際、細くて薄毛の人よりバシっとキメた髪型の人の方が、力強さがあり、「仕事がデキる」イメージが湧くのではないでしょうか。

就職の書類選考/面接で、そのイメージが作用する可能性は多いにあります。採用担当者は、「外見では判断していません」と言うかもしれません。しかし、私は「無意識のうちに外見で判断しているかもしれません」と言ってくれた方が、す〜っと理解できます。批判もしません。

日本のネットリサーチでも以下の結果となっています。

2012年のlivedoorネットリサーチ

「就活はイケメンと美女が有利だと思う?」

回答件数 1755件

思う    89.6%
思わない  10.4%

おそらく肥満の人よりは不利ではないと思いますが、ハゲの人もやや就職に不利なのではないでしょうか。

人間の脳の25%から50%は視覚情報の処理にあてられていると言われています。つまり他のどの感覚よりもはるかに多くの資源が割かれていることになります。また、人間の体の感覚受容器の約70%は目に集中しています。人間は視覚への依存度が圧倒的に高い生き物なのです。