ハゲの人に肥満が多く、肥満の人にハゲが多い。ハゲ予防はメタボ予防と言われるほど、ハゲと肥満には強い関連性があります。

皮脂による影響

肥満というのは、極端に言えば必要以上に外部から脂肪が取り込まれて、脂肪細胞が巨大化する現象です。

脂肪細胞が巨大化すると、生活習慣病を引き起こす悪玉ホルモンが何種類も分泌されます。

ハゲどころではない重い病気(心筋梗塞、脳梗塞、糖尿病など)にかかる可能性は極めて高いのです。

重い病気を免れたとしても、肥満は脂漏性脱毛を引き起こします。これは頭皮の皮脂腺から皮脂が過剰分泌することで毛穴を防ぎ、毛穴周辺部や毛根が炎症を起こす症状です。

炎症が起これば髪は脱毛します。

炎症している場合は、刺激の強いシャンプーは厳禁です。なるべく刺激の弱いシャンプーを使用して固着した皮脂を取り除きましょう。

また、脂肪分が多い肉類やスナック菓子類は避け、野菜中心の食生活を送ることを心掛けましょう。

汗による影響

肥満の場合、ちょっとした動作で汗をかいてしまいます。汗をかくと同時に皮脂も分泌されますので、毛穴周辺部や毛根に炎症を起こす可能性があります。

また、頭皮を清潔に保とうと何度もシャンプーをしてしまうと、頭皮に必要な皮脂成分をすべて洗い流すことになり、逆に皮脂が過剰に分泌されます。

バイキンの侵入を防ぐため、頭皮にはある程度の皮脂が必要になります。取りすぎると頭皮は頑張って皮脂を分泌するようになるため、シャンプーのし過ぎには十分注意してください。

悪玉コレステロールによる影響

肥満の人は、悪玉コレステロールが溜まりがちです。悪玉コレステロールによって血液の流れを悪くしている身体は、狭心症や動脈硬化のリスクを高めるとともに、頭皮にとっても良い状態ではありません。

血流が悪いと毛細血管までしっかりと血液を送ることができなくなります。髪は血液から栄養を補給しているため、育毛に必要な栄養素を十分に補給できなくなり、抜け毛の原因となってしまいます。