ミノキシジルを使用した場合の副作用として、多毛症というのがあります。しかし、この症状はリアップなどの外用剤では例がありません。ほとんどがミノキシジルタブレットを服用した方からの報告なのです。
ミノキシジルタブレットは経口薬(内服薬)です。薬効成分が血液によって全身にまわり、多毛症という副作用を引き起こしているといえます。頭皮に吹きかけるだけでは、全身のあちらこちらに毛が生えるという状況は起こらないのです。
ミノキシジルタブレットの副作用で多毛症の報告は多い!
育毛薬として使われた理由は、多毛という症状が見られたから!
高くなりすぎた血圧を急いで下げるという目的で、ミノキシジルを患者さんに服用させたところ、全身のあらゆる箇所に毛が生えてきた。それが「これ、育毛に使えるね」という発想につながったのです。
だから、多毛症という症状が出ることは最初からわかっていること。
「さあ、毛が生えてくるぞ~」と覚悟はしていても、いざそういう状況に見舞われた場合、どういう感じなのでしょう?何か困ることはあるのでしょうか?実際に体験された方のお話をブログで探り、まとめてみました。
多毛症って、どの辺に生えてくるの?
腕やすね、まつげや眉毛。この辺は、わかります。さらには、指の関節、さらに第二関節、手足の甲、腰のまわり、耳たぶまで。しかもけっこうな剛毛です。
元が毛深い人は、「さらに濃くなったかな」という程度でしょうが、薄毛の人は戸惑っているようです。とくに夏場の半そで、半ズボンの時期は人目について困ったということ。
指の関節や耳たぶなどは、隠しようのない場所。
仕事中など、つい他人の視線が気になりますよね。で、どう対処しているのでしょうか?カミソリばかり使うのも抵抗がありますし、手間もかかります。
そこで「脱毛クリーム」を使うようです。質の良いクリームですと、保湿などもしてくれ、肌荒れを防ぐことができて安心です。
髪の毛も増えるならガマンする!
額の産毛が濃くなったという方もいました。こちらは電気シェーバーで、たまに処理する程度で済んだようです。手足の指や甲は、「どんどん生えてくる」という勢い。
痛くもかゆくもないのですが、「何かと面倒くさい」というのが正直な感想のようです。精神的な負担が大きいようですね。ミノキシジルタブレットの服用をやめてしまえば、発毛は収まり、また元の薄毛の肌に戻るそうです。
しかし、そのような煩わしさを抱えてでも、髪の毛が回復するのならガマンをする、というのが共通した想いのようでした。髪の毛を得るためには、これぐらいの試練はあたりまえ、という気構えでしょうか。
でも、本当にそれでいいの?
副作用が多毛症程度なら安心!と思ったら大間違い!
ミノキシジルタブレットの副作用は多毛症だけではありません。心臓や他の臓器がもっと重篤な状態に陥ることも考えられます。
多毛症になったということは、カラダが副作用を引き起こしているということです。同時進行で、内臓も少しずつ蝕まれている可能性は否定できないのです。
毛が体中に生えてきたというのであれば、見た目だけでわかりやすいのですが、内臓が悪化していく過程は外見では判断ができません。
とくに肝臓や腎臓などは、徐々に弱っていき「何だか調子悪いわ~」と自覚できる頃には、相当に機能が低下していたというケースも多いのです。沈黙の臓器と言われる所以ですね。
血圧や心臓への影響は笑えません。
心筋梗塞や脳梗塞は、前触れのような症状が出ることもあります。手足がしびれたり、言語がすんなり出てこなかったり。
しかし、たいていは、そのようなサインを見逃して、いきなり発作に見舞われるというのが一般的です。ミノキシジルの副作用で死亡例があるという事実をもっと真剣にとらえる必要があるでしょう。
ミノキシジルタブレットを服用する理由は?
薬品大国であるアメリカの食品医薬品局(FDA)は、ミノキシジルタブレットに育毛としての効果を求めて服用しないよう勧告しています。それだけ副作用の影響を重く見ているということです。アメリカだけではありません。
ミノキシジルタブレットを育毛薬として認めている国は、どこにも存在しないのです。
国内の薬局やドラッグストアーでも販売されていません。日本で手に入れようと思えば、個人輸入という方法になります。そうなってくると、そこまでしてミノキシジルタブレットを服用する理由は何だろう?と、思ってしまいますね。
医薬品に副作用はつきものです。かかえている病状と副作用を天秤にかけ、副作用のリスクを背負う方にまだメリットがあると判断したとき、薬を受け入れるのです。
薄毛治療でミノキシジルタブレットを服用しなければならない何か「背に腹は代えられないという深刻な状況があるのか?」、いま一度、考えてみたいものです。
まとめ
育毛効果は絶大とされているミノキシジルタブレットですが、「世界で育毛剤として承認している国はない」ということから、その危険度がわかるかと思います。
今回は多毛症について取り上げましたが、心臓に関する副作用も多く報告されています。かわいそうな話ですが、犬にミノキシジルを投与する実験が行われたとき、犬の心臓が破裂しています。(投与量が尋常ではなかったですが)
ミノタブと略されて2chでもスレッドがたつほど、話題性があるミノキシジルタブレットですが、育毛剤の中では一番危険であることを頭に入れておいてください。髪が増えても命に関わる病気になったら意味がありません(・・;)