ミノキシジルを使ったら痒くなってフケがでた!?ホラーな副作用

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ミノキシジルでフケが出る原因

フケは頭皮の垢(あか)であり、通常でも多少は出るもの。とくに20代から30代ぐらいの新陳代謝が活発な男性であれば、あっても不思議ではありません。ただし、ミノキシジルが含まれた製品を使用するようになり増えてしまったというのであれば、明らかにその影響ということになりますね。

ミノキシジルの作用として「血管拡張」があります。血行が良くなると、皮膚が赤みを帯び、かゆくなるということはあるでしょう。頭が痒いと感じるから掻き、そうするとフケが出る。

掻かなければ良いのですが、「掻かずにはいられないかゆみ」を伴うのです。そうして皮膚が炎症を起こしてしまう…カサブタができて、また掻いてしまう。

単純に、血行が改善されたから痒くなるだけではありません。衛生的に良くなかった時代であれば、ノミやシラミの影響もありましたが、最近では減りました。(小学生のプールなどでたまに発生しますが…)

ミノキシジルの副作用で痒くなる原因

痒みの最大の原因は、ほぼ「アレルギー」だと言われています。ではミノキシジルで考えられるアレルギーとは何でしょう?

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育毛剤やローション、乳液などの医薬品や化粧品などには、商品として使いやすくする為、添加物を配合しています。例えば、ミノキシジルは水溶性のものと混ざりにくい性質があります。

ミノキシジルを液体に溶け込ませるために、溶剤を加えます。そうすることで混ざり合い、ローションとしての体をなすわけです。

ミノキシジルを配合した育毛剤に、ロゲインやリアップがあります。ロゲインには「プロピレングリコール」が、リアップには「ブチレングリコール」という成分が、溶剤として使われています。

ミノキシジルで痒くなる副作用は、これらの成分にアレルギー反応を起こしていることが原因だと考えられます。

どんな溶剤なの?違いは何?

ロゲイン

ロゲインに使われている「プロピレングリコール」ですが、実は様々な商品に含まれています。

歯磨き粉やシャンプー、制汗剤、なんと食品に使用されている場合もあります。保湿や殺菌、乳化(まろやかにする)などの役割を果たします。使用する際には、表示する義務がある成分ですので、さがしてみると意外に身近でみつかるでしょう。

プロピレングリコールの性質は、肌への刺激が強いこと、接触性皮膚炎を引き起こし、また経皮吸収を助けるという面もあります。発がん性があると懸念されてもいます。そしてアレルギー源であるということ。

頭皮は、もともと皮膚の中でもデリケートな部分であり、そこへ向けて刺激物を吹きかけるのですから、何らかの影響は避けられないと思ってしまいますね。

リアップ

対して、リアップに含まれる「ブチレングリコール」。こちらは「アセトアルデヒド」という化学物質から造られたアルコールの一種です。ちなみにアセトアルデヒドにも発がん性は疑われています。

そこから合成されたブチレングリコールですが、抗菌性があり、低刺激ではありますが、性質としてアレルギーを起こす可能性は否めないものであります。

痒みはミノキシジルで一番多い副作用です。

アレルギーは、カラダが異物を排除しようと免疫力を発揮することで起こる症状です。最近では、いろいろな物質に対してアレルギーを起こしてしまう人が増えていると言われています。

アレルギー反応が起きてしまったら、その源を遠ざけるしかなく、医薬品であれば使用を中止するしかありません。リアップ×5の使用で起きた副作用のうち、約4割近くが「接触性皮膚炎」であったということです。

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痒みだけでなく発疹がでるという症状。炎症を伴いますので、シャンプーする時にしみたりヒリヒリしたり、そのうち痛みもひどくなり、シャンプーどころか触れるのも痛いという状況に陥ります。そうなると、日常生活にも支障をきたしますね。

接触性皮膚炎は、原因となる物質に触れることで発症する皮膚の炎症です。人によっては「そんなものにまでアレルギー起こすの?」というものがあります。

そして、今までアレルギー体質ではなかったのに、ミノキシジルがきっかけで敏感になってしまった、という可能性もあるのです。使用していく中で、ほんの些細な異常でも「あれ?」と感じたら、すぐ医師に相談することが大事です。

痒みはツライ症状なのです!

病気の症状で「痛い」のはツライですが、「痒い」のも同様に精神的な負担は大きいでしょう。異常な痒さは、カラダが出している何らかの警告サインと考えられます。

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掻けばいいじゃん、と甘く見てはいけません。それが薬の影響であれば、「この薬はあわないよ!」と訴えているのです。

医薬品の効果を期待するあまりに、健康被害を棚上げするのは本末転倒というもの。副作用の影響に怯えながら服用し続けるということに疑問を感じます。世の中にはさまざまなタイプの育毛剤があります。

自身の体質やカラダの弱い部分を考慮しながら、ふさわしい商品の選び方を学ぶことも大事ですよね。