資生堂のアデノゲンEXは効果があるの?チャップアップと比較

アデノゲンEXとは?

「アデノゲンEX」とは、資生堂より2015年2月に発売された育毛剤です。

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2005年から発売されていた「アデノゲン」に、パナックスジンセンエキスやソフォラ抽出エキスなどの有効成分を加えることで、10年ぶりにリニューアルしました。

育毛ケアに感心が高い、25~34歳をターゲットにした若者向けの育毛剤として、人気が高い商品です。

アデノゲンシリーズが、長年売れ続けている理由の一つは、資生堂のネームバリューでしょう。資生堂は化粧品業界で国内シェア1位であり、世界でも5位につけるほどの大企業。安心感をもとめて購入する人は多いと思います。

アデノゲンEXの効果を語る上で外せないアデノシン

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アデノゲンEXの有効成分として一番の注目は、商品名のもとにもなっている「アデノシン」でしょう。アデノシンは、もともと体内にも存在する物質のひとつで、DNAの材料にもなる重要な成分です。

このアデノシンに育毛効果があることが、資生堂の研究によって発見されました。

資生堂が解明した薄毛のメカニズム!

資生堂が徳島大学医学部と行った共同研究により、薄毛の人にみられる特徴を見つけました。

その特徴というのは、薄毛の人は、発毛促進因子(FGF-7)が通常の50%にまで減少しているということです。さらに研究を進めていくと、アデノシン量も同じように50%にまで減少していることが確認されました。

400816_1【出典元:http://www.shiseidogroup.jp/rd/development/solution.html

アデノシンと発毛促進因子(FGF-7)との関連性に気づいた資生堂は、アデノシンを使った育毛剤の開発に着手し、その結果誕生したのが「アデノゲン」というわけです。

アデノシンの育毛効果とは!?

アデノシンの育毛効果はこの3つです。

  • 発毛促進因子(FGF-7)の生成を促進
  • 髪が退行期へ移行することを防ぐ
  • 血行促進により髪に栄養を供給する

アデノシンはもともと体内にもある物質なので、拒否反応の心配なく、自然に毛乳頭細胞を刺激します。その刺激により発毛促進因子(FGF-7)が生産され、毛母細胞の増殖を促します。

アデノシンは、毛成長促進、血行促進などの効果が知られている。毛包培養細胞を用いた研究で、アデノシンは、毛乳頭細胞のアデノシンA2b受容体に作用し角化細胞増殖因子(FGF-7)などの因子を放出し、毛母細胞増殖に寄与することが推定された。

対照としてニコチン酸アミド配合製剤を用い、男性型脱毛を有する男性104名を被験者とした6ヶ月間の二重遮蔽群間比較試験において、アデノシン配合製剤使用群は、外観観察を中心に評価した全般改善度が有意に高かった。

薄毛部局所の評価では、アデノシン配合製剤使用群は、太毛の割合が有意に増加し、うぶ毛の割合が減少した。

従って、アデノシンによる育毛効果は、男性型脱毛でうぶ毛化してしまった毛髪を太くすることによると考えられ、その機序として、FGF-7等の増殖因子による毛成長が関与していると考えられた。副作用は見られず、アデノシンは育毛剤として有用性が高いものと考えられた。

【出典元:https://www.shiseidogroup.jp/rd/doctor/seminar/2005_01.html

このような効果と血行促進効果とが相まって、抜けにくい髪へと成長させることが期待されます。

アデノシンの育毛効果については、臨床試験によってある程度確認されています。

日本人男性を対象とした実験では、アデノシン配合ローションを6カ月使用したところ、80.4%の人に軽度改善以上の効果がみられました。プラセボローションでは32.0%だったので、効果への期待度は高そうです。

【参考元:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf

アデノシン以外の成分は少し弱い

アデノゲンEXの注目成分はアデノシンだけですが、一応、新たに加わった成分についても紹介します。

パナックスジンセンエキスで血行を促進

「パナックスジンセンエキス」というと聞き慣れないですが、いわゆるニンジンエキスのことです。アデノゲンEXの箱裏にもニンジンエキスとして記載されています。

ニンジンエキスのニンジンとは、普通のニンジンではなく朝鮮人参(高麗人参)のことです。昔から漢方として利用されている薬用成分の一つですね。

おもな効果は血行促進です。髪へと供給される酸素や栄養素を増やし、髪の成長を助ける働きを持っています。

ソフォラ抽出エキスで頭皮環境を正常化

ソフォラ抽出エキスというのは、クジン(苦参)という植物から抽出したエキスのことです。こちらも漢方として利用されている成分の一つです。

抗炎症作用や抗菌作用を持っており、頭皮の環境を整える効果が期待できる成分です。

アデノシン以外は普通すぎる?

アデノゲンEXの主要成分はアデノゲンですが、それ以外の成分はそこまで育毛効果はあるような感じはしません。

アデノシンについても、育毛効果は臨床試験で確認されていますが、そこまで高い評価は得られていません。日本皮膚科学会の「AGA診療ガイドライン」において、アデノシンの評価はC1ランクです。

400816_2【出典元:https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/1372913421_2.pdf

C1ランクというのは、「行うことを考慮してもよいが、十分な根拠がない」ということで、そこまでオススメできるわけではないと感じます。

デメリットは抜け毛を防ぐ成分があまりない…ならばコレ!

アデノゲンEXの重大な欠点は、抜け毛を防ぐ成分がほとんど無いということろですね。髪を成長させる成分にはアデノシンがありますが、抜け毛を防ぐ成分は見当たりません。

どれだけ発毛促進しても、髪が抜けてしまっては意味がないです。育毛剤にとって抜け毛を防ぐ成分は、髪の成長を促進させる成分と並んで必要な成分です。

その点では、チャップアップの方がハッキリ優れています。
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チャップアップは、多数の成分が配合されていることで有名ですが、抜け毛を防ぐ成分もたくさん含まれています。

抜け毛の予防にはDHTの抑制が効果的です。

チャップアップは、オウゴンエキス、ヒオウギエキス、ビワ葉エキス、チョウジエキスという、4つのDHT抑制成分で抜け毛に効果的に対処しています。

オウゴンエキス

オウゴンエキスは、シソ科の植物であるオウゴンから抽出したエキスです。

オウゴンエキスの主成分は、イソフラボンと同じフラボノイドというもので、男性ホルモンのバランスを整える作用を持っています。この作用によって、DHTの過剰な分泌を抑えることが期待できます。

チャップアップと同じくオウゴンエキスを配合するブブカの公式サイトには、DHTを77%ブロックすると紹介されています。

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ヒオウギエキス

ヒオウギエキスは、アヤメ科の植物であるヒオウギから抽出したものです。漢方としても良く用いられており、射干(ヤカン)という名前で使用されています。

主成分はイソフラボンです。イソフラボンにはDHTの生成を防ぐ効果が確認されており、抜け毛を防止する効果は高いと思います。

ビワ葉エキス

ビワ葉エキスに含まれるアミグダリンとい成分は、頭皮の細胞組織を修復する作用を持ちます。さらに、DHTによってでる脱毛シグナルをブロックする働きも持っています。

チョウジエキス

チョウジエキスは、フトモモ科の植物から抽出したエキスです。オウゴンエキスと同様にフラボノイドを含んでおり、DHTの過剰な分泌を抑える効果が期待できます。

アデノゲンEXの価格はチャップアップとほぼ同じ

アデノゲンEXは、資生堂の公式オンラインショップで購入すると7,020円です。

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一方でチャップアップは、通常価格7,400円となっており、僅かに高いような気がします。しかし実際には、チャップアップの方が安いのです。

チャップアップを購入する人の多くは、定期コースを利用しています。定期コースは、設定した間隔で商品を届けてくれるサービスですが、このサービスを利用するとチャップアップは7,400円になります。

さらに、2本セットの定期コースを利用すると1本6,000円となり、価格差はなくなってしまいます。

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成分的には、チャップアップの方が有利なので、かなりお得に感じますね。

まとめ

アデノゲンEXの有効成分アデノシンは、臨床試験でも成果をだしているので、発毛促進の効果は十分に期待できると思います。

しかし、発毛促進以外を重視するならチャップアップが良いでしょう。豊富な成分によって、あらゆる薄毛原因に対応していますし、抜け毛の原因であるDHTの生成を阻害する効果があります。

チャップアップには他にも、皮脂の分泌を抑える成分や、頭皮の糖化を改善知る成分など、頭皮環境を整える成分も多くあります。
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頭皮環境を整えることで、育毛剤の浸透を良くする効果が期待できるしね(^^)

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チャップアップの超くわしい解説記事はこちらcheck!