塗るミノキシジル「リアップ」は、心臓に関する副作用があると言われています。しかし、大正製薬は「厚生労働省は、心臓等の循環器系の副作用とリアップの関連性を疑うのは、むしろ難しいと発表～」（大正製薬公式サイトより）と主張。
リアップは、果たして育毛剤として使っても大丈夫なのでしょうか？
リアップ（ミノキシジル）の心臓に関する副作用
塗るミノキシジルのリアップでも心臓が痛くなる症状がある！？
アメリカではミノキシジル製剤として、ロゲインという薬品があります。日本のリアップが製造されたのは、ロゲインより後のこと。これら外用剤は、内臓にまで影響はないだろうと考えがちですが、「経皮吸収」により、頭皮から血管へ浸透した成分が血中から全身へまわるのです。
関連性は明確ではないとしながらも、動悸や胸痛など心臓系の副作用が認められているとアメリカでは明言しています。ミノキシジルは、性質として「経皮吸収」しやすく、それだけ内臓や全身に影響を与える成分だといえるでしょう。
大正製薬の最新報告では因果関係を断定していない！
先に紹介した通り、製造元である大正製薬は、心臓系の疾患とリアップの関連性はないという主張を貫いています。
過去に「ミノキシジル製剤の使用により死亡例が３例ほどあった」という報道から端を発し、「リアップを使うと心臓に何らかの副作用が出るのではないか」という誤報ともいえる誇張した報道も起きました。
実験ではなく結果論として言われても、症例のひとつひとつに因果関係があったのかどうかは断定することはできません。実験をするにも、いろいろな外部要因を取り除いて条件を整えてから実施する必要があります。因果関係を証明することは、莫大な労力と時間を要することで、実質的には不可能のように思えます。
過去に死亡例が報告されたという事実、しかし因果関係は証明されていないということを、どう捉えるかは消費者にゆだねられます。心臓に問題はないか、健康状態は良好か、個人のおかれた状況からリアップを使用するべきか判断するしかないのです。
リアップの使用上の注意に可能性として明記されている。
原因は特定されていないのですが、「懸念がある」というグレーゾーンであることは大正製薬も認識しているところ。
ですから、「使用上の注意」では言及していますね。使用する前に、医師あるいは薬剤師に相談する必要のあるケースとして「心臓または腎臓に障害のある人」と記載されています。
「リアップが、これらの臓器に影響を与える可能性が考えられる」という言い方をしています。ここまで明記しているということは、「あとは使用する人がそれぞれ判断してくださいね」という念押しともいえるでしょう。
ミノキシジルタブレットの心臓に関する副作用
ミノキシジルタブレットで心臓が痛くなった話
実際にミノタブを服用していて、副作用を経験した方のブログを拝見したところ、ミノタブ歴４年の方で、「帰宅途中、歩いていると息苦しさに襲われた。危険を感じたので座って待機し、10分程度で落ち着いた。4年目にして副作用とは…」とつづられています。
「副作用が強いのでミノタブは一週間でやめた」という方も。理由は「動悸がする」とのことで、症状が出るのは朝の起床時。この方は、もともと不整脈持ちということで、自分は少数派で誰にでも起こることではない、と結んでいます。
2chで少し調べてみても、やはり心臓に関する副作用を発症している人は多いようです。心臓っていうのが本当に危険を感じますね。
ミノキシジルタブレットで心臓破裂！？
毒性を試すものとして、犬にミノタブを与えるという何とも恐い（というか動物愛護団体から訴えられそうですが…）実験が存在します。投与した量は3mg/㎏。これは尋常ではなく多量ですね。
ミノキシジルの毒性の強さを示すのが目的だったのでしょうが、あまりにも現実味のない実験です。被験犬が不憫…実験させられた犬は心臓が破裂してしまいました。
現実的でない実験はさておき、ミノキシジルという成分を検証してみると、長きに渡って服用するものではないという結論に到達します。本来、緊急性を要する血圧降下剤という役割を持つ薬です。また「耐性」という問題も孕んでおり、５年くらいの服用で現れるようです。
ミノタブを育毛剤として承認している国はありません。
「ミノタブはどの国からも育毛剤として承認されていない」という事実をご存知でしょうか。「だってAGA診療ガイドラインの推奨度Aの判定があるのよ！？」と思いきや、それは外用剤のこと。飲むミノキシジルであるミノタブを育毛治療薬として認めている国はどこにもないのです。
ミノタブは育毛剤として使うには超危険というのが、各国の見解です。
成分の効果としては認めるが、内服するにはふさわしくないという判断ですね。いろいろな情報を目にしていても、厳密に説明してはいない場合が多いのです。情報によっては、イメージや思いこみを誘発することもあるので、要注意です！
ミノキシジルと心臓のまとめ
副作用を経験した人の話を聞いていると、「この心臓ドキドキは、もしかしてミノキシジルのせい？」と半信半疑から始まり、服用を中止してみたら治まった。「ああ、やはりミノキシジルが原因だったのだ」と、すぐにはピンとこないようです。
あれだけ副作用のことを事前に知らされていても、すぐには結び付かないのです。実感するまでにタイムラグがあるというのは、ちょっと怖い気がします。もともと心臓の弱い人はもちろん、そうでない人も、副作用のある薬品を服用することについて慎重に考える必要がありますね。
心臓に負担をかけてまで育毛をしたいか！？
という、疑問が湧いてきます。天然成分でも十分効果は期待できます。（効果あります実体験）
副作用リスクがほぼない天然成分の育毛剤、例えば、人気No.1の「チャップアップ」や新鋭成分キャピキシル配合「ボストンスカルプエッセンス」「フィンジア」などを試してからでも遅くはないはず。
心臓に関わることなので、慎重に検討して育毛をはじめましょう！
