理研のAGA治療法は、世界中のハゲを救うことができるのか!?
これまでの薄毛治療とはまったく違う、再生医療で髪を増やすという理研の新技術が、もうすぐ実用化という段階まできてしまいました!
理研が進めているこの研究の何がスゴイのか?
これまでの技術と何が違うのか?
できるだけ分かりやすく紹介していきたいと思います。
実用化間近!?理研の毛髪再生技術がスゴイ!
理研が開発した次世代のAGA治療法、「毛包器官再生による脱毛症の治療」が新たなステージ到達したというニュースが広まり、日本中で話題になっています。
なぜ、理研の研究がこれほどまで注目を集めているかというと、日本が再生医療分野で世界をリードする可能性を秘めた世界初の技術だから。
しかも、次世代のAGA治療法にふさわしく、非常に高い効果が期待されています。
理研が開発したこの毛髪再生技術は、21世紀型医療として期待されている”再生医療”を応用したもの。
再生医療というまったく新しいアプローチにより、髪を増やすことが可能になりました。
この新しい治療法は、これまでの薄毛治療の問題点を解決する次世代の治療法であり、日本のみならず世界中が行く末を見守るスゴイ技術なのです!
すでに臨床試験の直前段階まで到達
理研が開発中の毛髪再生技術は、もうすぐ実用化という段階まできています。
POINT
毛包再生技術を開発(2012年)
大量製造技術を開発(2016年)
動物実験による安全性試験(2018年7月)
ヒトに対する臨床試験(2019年予定)
実用化(2020年予定)
つまり、技術的には髪を増やす方法がすでに確立されており、実用化のために安全性を確認するだけという段階。
2018年7月から実施予定の安全性試験は、人間に使っても大丈夫かを調べる最終チェックです。動物実験で安全性が確認されれば、いよいよ人間に対する臨床試験が開始されます。
そして、臨床試験で人間に対する安全性と有効性が認められれば、全国の医療機関で実際に治療を受けることが可能になります。
理研のこの新治療法は、民間企業も開発に参加し始めており、実用化&普及の可能性が非常に高い技術です。
これまでの薄毛治療とは一味違う、本格的な再生医療による毛髪再生が、もうすぐそこまで来ています!
理研の毛包技術研究に募金したいんだけど、どうすればええんや
— むなげ(61.2kg) (@shin_munage) 2018年6月6日
という声もありますが、技術はすでに確立しているので、あとは低コスト化へ民間企業がどれだけ頑張ってくれるかという感じですね。
理研の新治療法は再生医療で髪が増える!
今までのAGA治療の問題点
また、後頭部の毛包を前頭部などに移植する植毛は、一度治療を受けると効果が持続するというメリットはあります。
しかし、採取する毛包数に限界があることや髪の総数が増えないことなどが問題点です。
これらの問題点を克服するために、これまでも、さまざまな研究機関により薄毛治療の新技術は多く報告されてきました。
しかし、そのほとんどが効果が少なかったり現実的な手法ではなかったりと、実用化にはほど遠い技術でした。
ところが、理研が開発した毛髪再生技術はこれまでの新技術とは違い、絶大な効果と現実可能性をあわせ持つ次世代の治療法です!
理研の再生医療は「毛包の種」を作る
理研が開発したのは「毛包の種」。毛包とは、毛乳頭やバルジ領域などからなる髪が生えてくる器官のことです。いわゆる毛穴ですね。
髪を増やす手っ取り早い方法は、毛包を増やすという単純なことなのですが、これが非常に難しく実現できませんでした。
従来の技術では、毛包の細胞を人工的に増殖させると、なぜか髪を作る機能が消失してしまいます。
出典元:http://www.cdb.riken.jp/org/research/organ/hair.html
髪を作る機能を保持したまま毛包の細胞を増殖させる技術について、世界中で開発競争が激化するなか、ついに理研が世界初のその技術の開発に成功しました!
理研の毛髪再生技術のおかげで毛包の増殖が可能になり、文字通り”髪を増やす”ことが可能となったのです。
原理の紹介
人間の体には、さまざまな組織に変化する可能性を秘めた、幹細胞と呼ばれる細胞があります。
この幹細胞を上手く利用して、体のあらゆる組織を作り出そうというのが再生医療の分野です。
POINT
毛包にも幹細胞(上皮性幹細胞)があり、この細胞は毛乳頭の働きによって髪へと変化することが知られています。
理研では、ヒトから採取した毛乳頭細胞と上皮性幹細胞を培養して組み合わせることで、髪を生み出す「毛包の種」の製造に成功しました。
また、色素を作り出す細胞の培養にも成功しており、「毛包の種」に組み込むことで、その人の髪色と同じ色の髪を作り出すことが可能です。
この「毛包の種」を頭皮に埋め込むことで、新たな毛包が自然に形成され、髪が生えてきます。
京セラの協力により大量生産が可能に
これまでは人の手により一つ一つ「毛包の種」を培養しており、実用化するためには安定して大量製造する技術開発が課題でした。
ところが、京セラが開発に参入したことで実用化に向けて一気に加速。京セラが開発した製造方法により、「毛包の種」の安定的かつ大量製造が可能となりました。
理研の開発チームによると、少量の細胞を採取すれば20日間で髪10000本分の「毛包の種」を作り出すことが可能だそうです。
先程も紹介しましたが、すでに技術的には実用化可能な段階まで来ており、あとは国の許可を取るだけ。
理研の開発チームは2020年の実用化を目指しています。
再生医療による次世代のAGA治療は、すぐそこまで来ているということですね。
残る不安は価格だけ……。
例の理化学研究所のモーホー、いや毛包の培養の実験。実用化されたら薄毛で悩む人は、髪に変わって金を毟られる事になるのだろうか。 #tvasahi
— Takashi_cv (@tks0810) 2018年6月5日