ハゲと一言でいってもさまざまな種類、症状があります。
ここでは、代表的なハゲの種類をみていきましょう。
男性型脱毛症
日本人の成人男性で薄毛を認識している人は約3割と報告されています。
その中で断トツに多い症状が「男性型脱毛症」です。
男性型脱毛症には、「フケが大量に出る」「抜け毛や痒みが妙に増える」などの前兆があり、進行はとてもゆっくりしたものです。
何年かかけてじわりじわり髪の毛が薄くなるので、ある程度心の準備ができますね。
前兆がみえはじめたら、早めに予防・対策を行うことで進行を防ぐことができます。
当サイトの予防・対策は、「男性型脱毛症」をメインとしたものです。
禿げるパターンもみなさんご存知の「M字型はげ」や、頭頂部から薄くなるザビエル型はげなどがありますが、共通して男性ホルモンが深く関与しています。
簡単に言うと、DHT(ジヒドロテストステロン)と男性ホルモンレセプターとの結合により薄毛を引き起こします。
詳しくは、
後頭部や側頭部が禿げない理由を参照ください。
多くの場合、20代から脱毛が始まり、30〜40代で前頭部と頭頂部の脱毛が目立つようになります。
脱毛が始まる年代によって、青年性、若年性、壮年性、老人性というように分類することもあります。
円形脱毛症
円形脱毛症は、老若男女どんな人でもかかる可能性のある脱毛で、非常にやっかいです。
15歳以下の患者が全体の20%を占めています。
男性型脱毛症とは異なり、なんの前兆もなく突然髪が一気に抜け落ちます。
今までフサフサだった髪が突然抜け落ちるため、発症者への精神的ダメージは相当なものとなります。
発症する時期は5〜6月頃が多いため、就職や転勤、就職などの環境の変化によるストレスが原因とされています。
しかしながら、最近では「自己免疫疾患」の一種で、免疫システムの暴走によって毛母細胞が大きなダメージを受け、円形脱毛を発症するという見方が有力視されています。
簡単に言えば、自分の身体の成分を「異物」と認識して免疫反応で攻撃してしまうことです。
引き金が「ストレス」、根本的な原因は「自己免疫疾患」になります。
また、円形脱毛症は遺伝的な要素もあるという報告もあります。
発症者の30〜40%に遺伝性があったとされ、特に全頭脱毛症の場合はその傾向が強いようです。
対策
脱毛箇所がひとつかふたつの比較的軽いものであれば、自然に治るケースが多いです。
ストレスが引き金であれば、ストレスのない生活を取り戻せば回復する傾向にあります。
頭全体の髪が抜け落ちる重症患者の場合は、すみやかに病院へ行きましょう。
円形脱毛症は、自己免疫の病気です。
免疫機能を抑制する働きをもつステロイド剤など、治療方法はたくさんあります。
患者のレベルにあった治療方法でしっかり病気を治すようにしましょう。
ひこう性脱毛症
「ひこう」の漢字が変換されないくらいあまりみない漢字です。
ひこう性脱毛症は、頭皮に乾いたフケが大量発生し、毛穴が詰まったり、頭皮が荒れることによって起こる脱毛症です。
毛穴が詰まると代謝が悪くなり、十分に成長しない段階で髪が抜け落ちてしまいます。
対策
乾いたフケの発生を防ぐには、以下の対策が有効です。
2日に1回のシャンプーは不潔と思われるかもしれませんが、昭和の初めころは、家にお風呂はなく、ほとんどの人が銭湯を利用していたため、洗髪は1ヶ月に2回程度でした。
70年代に大体の家庭でお風呂ができて、1週間に2回程度。85年くらいからシャワーが普及して、1日1回の洗髪回数になっています。
また、東京電力が2008年に行なったシャンプー(洗髪)頻度の調査では、
1日1回 62.8%
2日1回 23.1%
3日1回 8.3%
という結果になっています。
合成シャンプーが普及したこともシャンプー回数が増えた要因ではないかと思います。
合成シャンプーを使っているから頭皮のかゆみが発生し、シャンプー回数が増えたということもありえると思います。
はげ(禿げ)の人は絶対に合成シャンプーは禁止です。刺激がすごいので。
脂漏性脱毛症
ひこう性脱毛症とは反対のベタついたフケが発生し、脱毛する症状です。
現代の日本では、食事がどんどん欧米化して、高カロリーな食事を摂取しています。
マクドナルドとかすごいカロリーですよね。
そのため昔に比べて、脂漏性脱毛症になる人は増えていっています。
皮脂で毛穴が詰まったり、頭皮が非衛生で炎症がおこしたりし、脱毛が進行します。
対策
戦後日本人の摂取カロリーと現在とでは、摂取するカロリーはほとんど同じです。
変わったのは、脂質の割合です。約4倍にもなっています。
メタボが多くなったのもうなずけます。
脂質を抑えた食事を行い、脂漏性脱毛症にならないよう気をつけましょう。